サンクスレルヒの森「より働きやすい職場へ」現場も学びを後押し

より働きやすい職場へ　サンクスレルヒの森〈下〉

資格取得をサポート　現場も学びを後押し

　　社会福祉法人みんなでいきるは、介護福祉士、社会福祉士、保育士、精神保健福祉士など資格の取得費用を、上限３万円までサポート。多くの職員が業務に必要な資格の取得や、より高度な資格への挑戦に制度を活用している。

　特別養護老人ホームサンクスレルヒの森（上越市大貫２）で主任を務める野澤奈菜さん（２６）も、働きながら介護福祉士実務者研修を修了し、介護福祉士の資格を取得した一人。「基本から学び直せ、必要な技術をあらためて確認できた。我流になっていたことも反省できた」と振り返る。

　同じ場で学んだ他の法人・施設の職員との交流も「意見交換を通じて新しい考え方を吸収でき、勉強になった」と今の業務に通じる糧となっている。

　主任として担当するユニットの専属スタッフのうち、２人が今年春から研修に通い、介護福祉士の資格取得を目指す。自らの経験を踏まえ、「働きながら資格を取ることは簡単ではないと思う。できる限り業務をフォローしたい」と応援する。

　同時に、主任の立場から職員の相互理解を深め、支え合う体制の強化を念頭に「今後も資格を取りたいと思うスタッフが増えるよう、フォローし合う環境をつくりたい」と見据えている。

2023年3月5日　上越タイムス3面掲載