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サンクス米山「多様な働き方実現へ工夫」職場環境の改革
2023.01.25
多様な働き方に挑戦!サンクス米山〈上〉
多様な働き方実現へ工夫 職場環境の改革
社会福祉法人みんなでいきるが運営する介護老人保健施設・通所リハビリテーションのサンクス米山(柿崎区上下浜)。平成15年に開設し、今年で20年目を迎える。地域に根付き、必要とされる施設に至るまでの背景には、時代と環境の変化に合わせた職員らの創意工夫があった。
デイケア・リハビリの部門では、厳しい労働環境を指して使われる「3K」(きつい、汚い、危険)を、「感謝」「感動」「共有」の3Kに変えていこうと独自の取り組みを進めてきた。
「感謝」は職員に対する表彰制度。それぞれの長所や活躍ぶりを丁寧にまとめ上げ、感謝状として授与している。「感動」と「共有」は、日々の仕事で感動したことをSNSなどで共有すること。これらが職員同士のコミュニケーションを円滑にし、関係性の向上につながっているという。
同部門を担当する小山智彦リハビリ・在宅サービス課長は「子育てや介護中、農業をしながらの職員など、働き方や家庭の事情はさまざま。『3K』の取り組みが互いの違いを認める機会になっている」と手応えを感じている。
髙橋喜寛施設サービス課長も「この取り組みが施設全体の形になれば。(職場環境の改革に)完成はない。利用者さんのケアを最優先にしながらも、常に職員の多様な働き方の実現に向け考えていきたい」と力を込める。
2023年1月25日 上越タイムス3面掲載